腕から腕が生えている求め合うが 長さが違って 握り合うことができない
うねるように絡み 時に引っ掻いたり 千切ったりしながら 彷徨う腕と腕
個体であるのか それとも別々のものなのか
自分から自分が生まれても
それは半身たり得るだろうか
目の前で殺された所で 居心地が悪い程度ではないか
激しく求め合う その根拠たる欲が
あの腕の中にある
同じではない自らを見て その理想や幻想を手中に収めようとしている
互いを慈しむこと無く
幻の安息を求め合うように
どこまでも絡まってゆく
解けなくなり 1つになるまで。
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