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2025/05/01(Thu)00:38
そこに在ればいい。
2025/05/01(Thu)00:38
2008/11/27(Thu)01:52
鼓動無き美しさ
厳冬を迎えた丘の崖際に立ち 目前に迎えるは
駸々と降る雪の中
凄みへと昇りゆく魂の数々
想い重ねてきたものを色として
各々が炎のように光り揺らめく姿が
燃える森を形作る
時を殺し得るほどの
息を飲む輝き
その前でさえ私は
何故涙を
・・・堪えているのか
あまりの寒さに凍え
頬を動かすことを忘れたせいか
自分が今 どのような表情をしているのかさえ分からない
涙がこぼれたなら
その熱で綻ぶだろうに
森に降る雪は溶けず
やがて遥か下で積もり
何時か森の土となる
未だ生きている視力も
一つ一つの魂の全てを見れるわけもなく
どこで どれが
消えゆいているのか分からない
私の目に映る
温度無き美しさの中に
悲しみが加わったのを感じる
私はその感情を息の中に湿らせ
白く吐いた
張り詰めた空気が僅かに緩む
ゆっくりと瞬けば
息も緩みも見失った代わり
零れた涙
・・・まだ一緒に逝くには 少し辛い
それでも足はもう凍ってしまった
だから私は眠る 産まれつつある情念が
苦痛になる前に目を閉じる
有るかも分からぬ足を捨て
木々の根元
柔らかな土へ昇る
瞼の向こうで燃える森
その美しい業火から
血の流れる音が聞こえる。
No.38|詩|Comment(3)|Trackback()
2008/12/02(Tue)22:07
No.2|by ぴぴぷる。|URL|Mail|Edit
2009/05/22(Fri)21:17
No.3|by 黒魚|URL|Mail|Edit
URL :
無題
2008/11/30(Sun)15:16
直接言いたくて来ちゃいましたw
暫くパソも携帯も使えず他人の詩に触れる機会も無かったのですが、
先日この詩を見てすっごい驚きました。
美しさが際立っていて。
前に見たときよりもはるかに綺麗。
美しい悲しみ。
だいぶ、変化しましたよね。
本当に溜め息が出ましたもん。
では、また来ます^ ^
No.1|by 松中|
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