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雨の香り。

そこに在ればいい。

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2017/06/25(Sun)07:26

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2016/03/17(Thu)23:54

腕から腕が生えている
求め合うが 長さが違って 握り合うことができない 
うねるように絡み 時に引っ掻いたり 千切ったりしながら  彷徨う腕と腕
 
個体であるのか それとも別々のものなのか
自分から自分が生まれても
それは半身たり得るだろうか
目の前で殺された所で 居心地が悪い程度ではないか
 
激しく求め合う その根拠たる欲が
あの腕の中にある
同じではない自らを見て その理想や幻想を手中に収めようとしている
 
互いを慈しむこと無く
幻の安息を求め合うように
どこまでも絡まってゆく 
解けなくなり 1つになるまで。
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No.59|Comment(0)Trackback

欠落

2016/03/08(Tue)11:18

歯がない
食いしばることが出来ない
だから 諦めるでもなく 自然と流れてゆく

目がない
見つめることが出来ない
だから 焦ることもなく 自然と迷ってゆく

鼻はある
いい匂い 悪い匂い
でも、目がないから それが本当は何かが分からない
 
一円玉よりこの身は軽く 何も無い
借り物で作った服に 虚像が張り付いて離れない 
 
鏡があっても映らない 
お湯に触れても熱くない
対岸の火事 行方不明の思い出 他人が死んでも悲しくない
 
口がある
お酒が美味しい
自分が死んでも気にしない。

No.58|Comment(0)Trackback

煌き

2016/03/07(Mon)00:53

夜は次第に忘れられてゆき 静かに死んでいった
憧れに成れぬまま ただの透明な殻に成り果てた
それは少しずつ崩れ 目に見えぬ雪を降らせている
駸々と積もる 誰に知られることもない

悲しみもない
もはや殻は崩れ去り 消えてしまうとしても
感情が無ければ 冷たさも暖かさも
ただそれだけのものだから

そして雪原の中
生まれたての空気だけが残っている
無限へ至ることのない 新鮮な静寂の広がり
 
朧げに輪郭を取り戻す山々
少しずつ色を思い出し始める色々
それでもまだ止まらない 静寂の広がり
 
やがて風は吹き 透明は舞う
あの憧れに照らされて 一瞬の煌めきとなる
その未来を知っている。

No.57|Comment(0)Trackback

貪り上手

2016/03/07(Mon)00:50

豚が化粧をしている
周りの豚は可愛いだとか綺麗だとか褒めちぎっている

化粧が取れないように気を使いながら
汚い豚が汚い餌を食べている
自分は上品だと言いたげだが
様々な匂いが入り混じり、酷い体臭を振りまいていることに気づいていない
 
豚は太っていく
周りの豚は魅力的だとか誘惑的だとか褒めちぎっている
彼女は女王なのだ 
 
しかし豚は豚でしかない。

No.56|Comment(0)Trackback

夜の香り

2015/09/04(Fri)14:17

虫の鳴き声が静寂を深くしている
木々と土との境界が溶けていくと共に
それらの水分もまた 暗闇のものになってゆく

森に居らずとも森を感じている
深く息を吸い込む度 細胞の奥の思い出が 全身を巡り 私に辿り着いてくる
高揚と不安が風と共に過ぎて 
また 安息に返す
 
潜むものは 潜んだままで良いと 
夜は落ち着いてゆく
染み込むように しかし どこまでも遠く。  

No.55|未選択Comment(0)Trackback