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2025/04/21(Mon)03:06
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そこに在ればいい。
2008/06/10(Tue)20:02
夜の椅子に座り 静寂の海を眺めている 彼方まで濡れた時間 群青色した魚が 揺ら揺ら 彼の深い瞳は滴って 水溜りの月を映す ささやかな ささやかな 私の悲しみを食べてください 体の奥の 奥の奥 小さな波紋を産み出す悲しみを 彼は 涙 こぼす それでも何も言わずに泳ぐから その影を見つけられないのでしょう 境目の無い海 溶けていく花々 群青色した鱗が 輝ら輝ら ささやかな 私の悲しみを食べてください 手首の向こう 指の先 見えない泡を吐き出す悲しみも 見えない底に向かって揺ら揺ら 彼を通りすぎてゆく 冷えた暗闇に 仄か 雨水の香り 静寂の海に降る 消えていく 水溜りの月が崩れていく 消えていく 悲しみが 喉を伝う 私達は、 ただの青い愛。 |
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2008/06/10(Tue)19:03
No.10|詩|Comment(0)|Trackback()